ブックタイトルビジネス基礎【334】
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ビジネス基礎【334】
3企業不祥事を起こさないためにここまで学習してきたように,企業が利益だけを追求した結果,ふしょうじさまざまな企業不祥事が起こっています。ここでは,どうすれば企業が不祥事を起こさないようにできるかについてみてみましょう。1コンプライアンス5Word*1利害関係者企業活動によって,利益を得たり,損害を受けたりする人々や組織のことです。ステークホルダー(stakeholder)ともいいます。法律などの規則を無視した企業の不祥事がたびたび起こるようになり,コンプライアンスという用語が注目されるようになりました。complianceじゅんしゅやくコンプライアンスとは,一般的に法令遵守と訳され,企業が法律などの規則を守ることをいいます。企業が,法律などの規則をやぶり,わたしたちの健康や安全にかそんぞくかわるような重大な不祥事を起こせば,社会の信用をなくし,存続できないこともあります。そのため,企業はコンプライアンスを重けんぜんおこな要なものとしてとらえ,健全な企業活動を行わなければなりません。また,こんにちでは企業の社会的責任が重視されるようになったため,コンプライアンスを法令遵守としてとらえるだけでなく,社会全体の利益を追求する考え方にまでひろげようとする動きも出てきました。社会全体の利益を追求するということは,企業・消費者・株主・政府・地方自りがい治体など,すべての利害関係者の利益をバラstakeholder*1ンスよく追求するということです。1015202コーポレートガバナンス企業不祥事のさまざまな例から,企業全体でコンプライアンスを重視する体制ができていなかったり,企業活動が外部に対して開かれていなかったりする場合,企業不祥事が起こるリスクが高まります。さ企業不祥事を避けるため,一部の経営者や従業員の判断だけで企業活動が行われないよ25128……4章企業活動の基礎