ブックタイトルビジネス基礎【334】

概要

ビジネス基礎【334】

時間の経過を考えに入れた価値の計算ふくりしゅうか複利計算では，複利終価を求める以外に，現在の金利で，将来一がんきん定の金額を受け取るためには，いくらの元金を投資すればよいかとおこないう計算が行われる場合があります。この場合の元金を複利現価と5いい，次のように計算します。1複利現価＝複利終価×期間（１＋年利率）1年利率5％，1年1期の複利の場合，2年後に\1,000,000を受け取るために，現在，預け入れるべき金額（複利現価）はいくらですか？（円未満切り上げ）解1\1,000,000×（1＋0.05）2＝￥907,030答￥907,030こんにちのビジネスにおいては，時間の経過を考えに入れて，資産や負債の価値を計算する割引計算が多く用いられます。割引計算かんさんとは，将来の価値を現在の価値に換算することをいい，すでに学ん10だ複利現価を求める計算式と同じ考え方によっています。割引計算において，将来受け取ったり支払ったりする予定の金額（キャッシュ・フロー）を現在の価値に換算した値を現在価値といい，そうとう複利計算における年利率に相当するものは割引率といいます。割引計算の式は，次のとおりです。15現在価値＝キャッシュ・フロー（１＋割引率）期間2解割引率10％，2年後に\500,000のキャッシュ・フローを生み出す資産の現在価値はいくらですか？（円未満切り捨て）1\500,000×（1＋0.10）2＝￥413,223答￥413,223確認問題割引計算?…割引率1％，1年後に受け取るキャッシュ・フローが\100,000の預金の現在価値はいくらですか？（円未満切り捨て）?…?の状況で，2年後，3年後に受け取るキャッシュ・フローが\100,000の預金の現在価値はそれぞれいくらですか？（円未満切り捨て）2売買に関する計算の応用……169