ブックタイトルビジネス基礎【334】

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ビジネス基礎【334】

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ビジネス基礎【334】

510154価格と合理的な選択せんたく企業やわたしたち消費者は,ふだんどのような選択をしているのでしょうか。わたしたち消費者は,商品の価格をみて,限られた資金こうにゅうのなかでその商品をどれくらいの量だけ購入するか選択しています。同じように,企業は商品の価格を考えて,その商品を売ろうとする量を選択しています。商品の価格が高ければ,企業はよりたくさんの量をつくって売りたいと考えます。しかし,価格が高すぎては消費者に買ってもらえず,売れ残りなどで損をします。つまり,企業は損をしないための合理的な選択をすることが求められるのです。いっぽうむだ一方,消費者も無駄な買い物をしないような合理的な選おこなじゅようきょうきゅう択を行います。その結果,価格によって需要量と供給量はいっち増減し,最終的に需要量と供給量が一致する価格で商品の取引が成立します。??消費者が商品を買いたよっきゅういと思う欲求を需要とよび,企業が商品を売りたいと思う欲求を供給とよびます。2025305商品の価格が変化する理由ところで,商品の価格以外の要素が変わると,需要量や供給量はどうなるのでしょうか。しゅうかくたとえば,天候不順により野菜の収穫量が落ちると,同じ価格のままでは,供給できる量が少なくなります。そのため,この野菜の価格は上がります。また,人々の所得が減った場合は,同じ価格でも買える量は減ってしまうため,価格は下がります。これらの変化は,需要曲線と供給曲線が移動することからも確かめることができます?。このように,需要と供給は価格と関連しています。それきしょうせいは商品に希少性があるからにほかなりません。空気や海水など無料で手に入れられるものは,わたしたちが欲しがる以上に存在しており,希少性がないため商品とはならないのです。?需要曲線と供給曲線が移動することを「シフト」とよびます。1経済のしくみとビジネス……35