ブックタイトルビジネス基礎【334】
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ビジネス基礎【334】
4社会的課題とビジネスチャンスビジネスの発展は,わたしたちの生活を豊かにしてきましたが,いっぽうその一方で,解決しなければならない問題をもたらしました。また,社会情勢の移り変わりによって,経済に影響を与える新たな課題もうあらまれました。企業は,こうした問題や課題を解決するための対応を新5たなビジネスチャンスととらえ,さまざまな商品を開発しています。かっせいかにこのような動きは,社会的課題の解決だけでなく経済の活性化もつながります。ここでは,環境・エネルギー問題,食料・食品に関する課題,人口構造の変化とそれぞれに対応した新しいビジネスWord*1循環型社会環境問題に対応するため,むだ限りある資源を無駄なく有じゅんかんがた効に利用する循環型社会が求められています。この循環型社会を実現するための具体的な取り組みとして,Reduce(無駄なゴミは出さないといった「発生抑制」),Reuse(びんなどは「再利用」して販売する),Recycle(再商品化が可能なものは「再資源化」する)の3Rがあります。についてみてみましょう。1環境・エネルギー問題とビジネスチャンスはかいさんせいう近年,フロンガスによるオゾン層の破壊,酸性雨による森林・湖the ozone layeracid rainそんしょうはいすいおせんの損傷,生活排水や工場排水などによる河川や海の汚染といった環境汚染への対策が求められています。また,大量のゴミ排出問題に関連して,資源確保の必要性もうったえられています。このような環境汚染は経済の発展によって引き起こされている場合があるため,環境保護と経済発展を同時に実現することが重要で*1はいきぶつす。環境汚染に対応するビジネスには,大気の浄化,廃棄物の処理,1015■環境汚染に対応するビジネス大気の浄化いおうちっそ大気汚染や酸性雨の原因とされる硫黄や窒素酸化物を減らすため,工場の排煙や自動車の排気ガスからそれらの除去装置を開発するビジネス。廃棄物の処理資源のリサイクルてきせつ廃棄物を適切に処理するためのビジネス。処さい理の際に,資源として再生できるものを分別し,リサイクルを可能にしています。水の浄化生活排水や工場排水などを浄化するビジネス。かっすい海水を淡水化し,渇水の影響を受けずに水道水を確保する技術も開発されています。40……2章経済と流通の基礎