ブックタイトルビジネス基礎【334】

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ビジネス基礎【334】

じっ4小売業におけるインターネットと実てん店ぽ舗の連携?実際に店舗をかまえて,対人販売している店です。*1アプリWordアプリケーションソフトウェアの略です。スマートフォンでは,アプリをダウンロードすることで,インタけんさくーネット検索やゲーム,企業が提供するクーポン配信といったサービスが受けられます。Word*2ショールーミング消費者が小売店に来て,実物を見たり,店員の説明を聞いたりするものの,商品を買うのはインターネットを利用するという購買行動です。実店舗ではショールームのように商品を見るだけであることから,このように名づけられました。?インターネットによる通信販売が多くなると,小売業の実店舗のおとずけいこう重要性が下がり,消費者が店舗に訪れる回数が減る傾向にあります。このような状況のなかで,スーパーマーケットなどの実店舗を展開する小売業は,店舗に足を運んでもらうためにインターネットの活用を進めています。インターネットと実店舗を連携させようというこの取り組みをOオー2ツーOオーといいます。O2Oは,オンライン・ツー・Online to Offlineオフラインとオフライン・ツー・オンラインの二つに分けられます。Offline to Online小売業では,消費者にスマートフォンでアプリをダウンロードしてもらい,クーポンや店舗情報などを配信することで店舗へ来てもおこならおうという取り組みが最初に行われていました。これをオンライン・ツー・オフラインといいます。最近では,店舗に来てもらって,在庫がない商品をインターネットで注文してもらい,後日,自宅へ配送あるいは店舗への引き取りをしてもらうということも行われています。これをオフライン・ツー・オンラインといいます。*2小売業では,ショールーミングという消費者の購買行動への対応showroomingとして,O2Oが重視されるようになっています。*151015O2O(Online to Offline,Offline to Online)くつ靴の販売をしているA社は,実店舗で靴を試着してもらい,サイズがない場合には,タブレットたんまつ端末で店員が注文して自宅配送か店舗受け取りができるシステムをつくりました。これは,オフライン・ツー・オンラインの取り組みです。ふべん消費者の不便を解消するためには,実店舗からインターネットへの流れが重要です。インターネットの通信販売において不便な点は,品質や規格が確認できないことです。洋服や靴は,試着しなきごごちいと着心地や装着感はわかりません。家電製品は,機能が高度で店員の説明を聞かないと理解できないこともあります。こうしたインターネットの弱うらみは,裏を返せば実店舗の強みだといえます。しかし,実店舗にも弱みがあります。たとえば,実店舗の在庫量は限られています。そのため,衣料品店ではお客が欲しいと思った洋服のサイズだけ在庫がない場合があります。あるいは,水やお米など重い商品は,お客が運ぶことができないので,店舗では買わず,ネットショッピングをして配送してもらうという場合もあります。こうした点はインターネットの強みでもあります。つまり,実店舗とインターネットがたがいの強はっきおぎなみを発揮すれば,弱みを補い合うことになります。今後,O2Oの取り組みは小売業にとって重要性が増すことが予想されます。20253056……2章経済と流通の基礎