ブックタイトルビジネス基礎【334】
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ビジネス基礎【334】
4ものの生産者の動向日本には,いろいろなすぐれた製品があるんだね。*1ブランドWordブランドは,ほかの商品とちがの違いを明確にする名前(ネーミング)や図形,記号といったものの総称です。ブランドはただの印ではなく,長い時間を積み重ね,「このブランドであれば品質がしっかりしていて安心だ」といったように消費者あかしから得た信頼の証として機能しなければなりません。1日本のものづくり*巻頭ページ56を参照ほこ日本の製造業には世界に誇る技術があり,ものづくりはすぐれています。しかし,その反面,製品がもつ高い品質を消費者に伝え,商品として販売する力が弱いともいえます。わたしたちの身のまわすばりには,名前は知られていなくても素晴らしい技術で生産された商品が数多くあります。ものの生産者は,近年「生産して販売する」必要性を感じ,実行うつに移しています。中小企業では海外へ自社製品を売り込んで,海外での販売を進めようとしています。またブランドとしての価値を高brandおこなめて,日本に逆輸入しようという取り組みも行われています。2生産者のネットワーク化中小企業が,大企業と同じように生産性の向上や低価格化などをあらこんなん行って新たな流通経路を開拓することは困難です。そこで,中小企はっき業どうしがネットワークを組み,それぞれの強みを発揮して生産や販売で協力をし,大企業に負けないための取り組みをしています。*1?p.6351015繊維メーカーA社の海外進出日本の技術やものづくりが,国内よりも海外で高く評価されるということは少なくありません。そこで,中小企業では自社が製造する商品を海外にもっていき,海外での販売をめざしています。さらに海外でブランド価値を高めることで,日本での販売に結びつけようという意図もあります。せんい石川県にある繊維メーカーのA社は,世界一軽く薄い衣料用織物を製造する技術をもっています。最も軽い製品は,1m 2あたり5gしかありません。海外の有名なファッションショーでも使用されていますが,日本国内ではあまり知られていません。そこで,A社は海外のブティックに直接売り込み,ファンション雑誌などに取りあげても*巻頭ページ5を参照らうことで海外での知名度を上げ,販売機会を増やしたりブランドの価値を向上させたりしようとしています。このような取り組みを行う企業は,じょじょ徐々に増えています。これらの企業の商品の価値が海外で認められ,日本に逆輸入されることも多くなるでしょう。A社が製造する世界一軽く薄い衣料品織物20253062……3章ビジネスの担い手