ブックタイトルビジネス基礎【334】

概要

ビジネス基礎【334】

じゅはっちゅうや，受発注業務の効率化をはかる卸売業者は，こんにちにおいてもこぐち重要です。卸売業者は，生産者がつくるさまざまな商品を小口に仕いっ分けして納品したり，複数の卸売業者の商品を特定の卸売業者が一かつくふうおこな括して納品したりするなど，配送上の工夫を行い，流通経路におけ5る地位の確保につとめています。卸売業者と消費者の直接取引10だい大き規ぼ模小売業者が増えれば，卸売業者の役割はけいこう低下していく傾向にあります。そこで，卸売業者も積極的に消費者と直接取引するようになっています。たとえば，東京にある築地市場は，市場を一般かんこうきゃく客や観光客に開放し，自由に見学できるようにしています。場内の卸売業者は，飲食店や小売店とてんぽの取引が基本ですが，場外に店舗をかまえる卸売こうにゅう業者については，一般客も商品を購入できるようになっています。消費者には鮮度がよく，価格も安い商品が手に入るため，人気になっています。卸売業者にとっては売上増につながるため，こうした消費者との直接取引は，増える傾向にあります。鮮魚店鮮魚を使った食事を提供する飲食店確認問題1卸売業─次の文章を完成させましょう。卸売業者は，一般に（1）とよばれ，生産者と小売業者の橋渡しとしての役割を担っています。卸売業者が，取引の中間に入ることによって，（2）が働き，取引全体のコストを引き下げます。さらに，卸売業者は，商品が売れるまでの間，（3）として一定期間商品を保管し，売れ残りによる（4）の一部を負担したりしています。商品の売れ行きという不確実性に対するリスクを負担する働きを（5）とよびます。調べ学習●─近くの生鮮卸売市場の取り扱い商品や，売買のしくみを調べてみよう。4卸売業……83