ブックタイトルビジネス基礎【334】

概要

ビジネス基礎【334】

?預金・貸出・為替業務を銀行の「三大業務」といいます。?預金する人は銀行を信用して自分のお金を預けます。これを銀行側からみると預金者から信用を受けたことになります。したがって，預金を「受信」ということもあります。?当座預金は，おもに代けっさい金決済を目的とした預金なので利息はつきません。?銀行は借りる人を信用して，つまり，信用を与えゆうして融資（貸し付け）をします。したがって，貸出のことを「与信」ということもあります。がくめん?銀行は手形の額面金額から利息相当分を差し引いた金額で，手形を買い取ります。額面金額と買い取りかがく価額との差額（利息相当分）ぼきを割引料といい，簿記では手形売却損勘定で処理します。もとかわせ?おこな普通銀行とは銀行法に基づき，預金・貸出・為替などの業務を行depositlendingexchangeう銀行のことをいいます。普通銀行は，家計や企業などから預あずかった資金を，別の家計や企業などに貸し付けます。預金者に対しては，りそくりしいっぽう預金の種類に応じて一定の利息（利子）を支払います。一方，貸し付けた資金に対しては，借り手から一定の利息を受け取ります。貸し付けの利率は預金の利率よりも高く設定されるため，一般には普通銀行が支払う利息よりも受け取る利息のほうが大きくなり，しゅこの利息の差（利ざや）が，普通銀行の主たる収益となります。11普通銀行のビジネス預金業務よゆう家計や企業などの余裕資金を預かるの?が預金業務（受信業務）です。銀行の貸し出し資金の大部分は，預金として受け入れた資金によってまかとくちょうをなわれています。したがって，各銀行とも利息や期間などで特徴こきゃくかくとくつけたさまざまな預金を用意し，顧客の獲得に力をそそいでいます。?預金には，普通預金や当座預金のようにいつでも引き出しができるげんそく要求払い預金と，定期預金のように一定期間は原則として引き出すことのできない定期性預金があります。資金を必要としている家計や企業など2貸出業務に資金の貸し付けを行うのが貸出業務よしん?（与信業務）です。銀行は貸し出した資金を確実に回収するために，しんちょう借り手を慎重に選びます。貸出業務には，貸し付けと手形割引があとうざかしこしり，さらに貸し付けには手形貸付・証書貸付・当座貸越があります。手形貸付は，借り手に手形を振り出させる資金の貸し付けです。証?p.142書貸付は，借用証書による貸し付けです。当座貸越は，当座預金のけいやく残高を超えてあらかじめ契約した限度額までの小切手の振り出しを?p.140認める貸し付けです。手形割引は，企業などが持っている手形を，支払期日（満期日）前に銀行が買い取ることで，企業に対し資金をゆうずう融通する貸し付けです?。510152025普通預金の利用普通預金の利用者はとても多いため，窓口での利用のほか，ATM（現金自動預け払い機）やインターネットでの利用（ネットバンキング）など，さまざまな方法で普通預金が利用できます。3092……3章ビジネスの担い手